定義と役割

更新日:2017年7月16日

HEMSの定義をご紹介しているページです。当サイトの他のページでも触れていますが、Home Energy Management Systemの頭文字を取ってできた言葉です。

日本語で書くと「ホームエネルギーマネジメントシステム」となりますが、このままでは抽象的でよく分からないので、その役割をご紹介したいと思います。

モノ?システム?

よくある質問に「HEMSはどんなモノなのか」という質問がありますが、冒頭の通りHEMSは特定の機器を指す単語ではなく、システムの総称です。そのため、厳密には特定の機器をHEMSと言うことはできません。

「厳密には」と書きましたが、場合によっては、HEMSの役割の1つであるエネルギー消費量を表示するモニターや測定装置のことをHEMSと言うこともあります。

通信の規格

専門的な内容になりますが、通信規格についても簡単に触れておきます。

HEMSと各電化製品の通信を可能とする「ECHONET Light(エコーネットライト)」という通信規格が国際標準化されていて、このECHONET Lightに対応していない電化製品についてはHEMSを通じた制御が不能となります。

エネルギーの見える化

HEMSの最大の役割は「エネルギーの見える化」を実現することです。HEMSを導入することによって、家庭におけるエネルギー消費量をモニターやパソコンやタブレット端末などを通じていつでも確認できるようになります。

省エネ

これまでは電力会社の担当者が各家庭の電力メーターの数字を確認して、その数字を元に電気料金が各家庭に請求されることで、そこで初めて私たちがどれだけ電気を使ったのかを知ることができました。

しかしHEMSがあれば、今日の電力使用量はもちろんのこと、昨日一昨日などの使用量もすぐに確認できるのです。

どの電化製品がどれだけを使っているのかも分かりますし、数時間後や翌日などの電力使用量を予測して、省エネに関するアドバイスもしてくれます。

いずれにしても、自分がどれだけの電力を使っているのか、そして削減できているのかといったことを数値で知ることができるため、省エネへの意欲も高まります。

創エネ

エネルギーの見える化によって見えるようになるのは電力使用量だけではありません。自宅に設置されているソーラーパネルと繋いで、太陽光発電による発電量を確認することもできます。天気予報と共に発電量を予測する機能をもつ機種もあります。

蓄エネ

ソーラーパネルと共に一般家庭への普及が進んでいるのが蓄電池です。

当サイトでも家庭用蓄電池を始めとした蓄電に関するコンテンツを扱っていますが、HEMSと蓄電池を連携させることによって、「蓄電池の充電状況の表示」や「蓄電池内の電力を利用した省エネ行動」などを行うことが可能となります。

エネルギーの制御

HEMSのもう1つの大きな役割が「エネルギーの制御」です。例えばエアコンであればリモコンで、照明ならスイッチで操作するのが一般的ですが、HEMSを導入すればパソコンやタブレット端末を通じて電化製品を制御できるようになります。

ただ制御するだけならリモコンと変わりませんが、HEMSの強みは手動だけではなく自動制御もできるという点です。

こちらも例を挙げると、エアコンなら「○度を超えたら風量を小さくする」「電力消費量が設定量に達したら電源を切る」、照明なら「○時から段階的に照明を落とす」などといったことができるようになります。

ただし「制御」に関しては「見える化」にはない注意点があります。それは電化製品側が前述の通りECHONET Lightに対応している必要があるという点です。

最近は対応機種がどんどんと増えてきていますが、以前として旧式の未対応の製品をお使いのケースが多く、それらの製品HEMSの「制御」を活用することができません。