火力発電

日本で最も多くの電力を作り出しているのがこの火力発電です。日本の電力の約6割から7割を発電しています。石油や石炭を燃やして水を熱し、そこから生じる蒸気を利用してタービンを回転させるという仕組みとなっています。

発電の仕組み

化石燃料(石油・石炭・天然ガス)を使用して熱エネルギーを生み出し、そのエネルギーで水を蒸発させ蒸気を作り、その蒸気で発電タービンを回すという仕組みです。燃料の量を変えることによって、発電量を調整することができます。

かつては石油による発電がほとんどでしたが、古くはオイルショック、近年では中東の不安定な情勢などが原因で、石油価格が変動しやすいことから、現在は天然ガスと石炭の使用割合が増えてきています。

メリット・長所

火力発電のメリット・長所を箇条書きにしてまとめてみました。最大の強みは扱いやすさだと思います。電力需要量に応じて発電量を比較的簡単に調整することができるため、電力需要のピーク時には出力を高め、逆に需要が少ないときには出力を下げるなどといったように、とても便利に利用することができるのです。

  • 他の発電方法より発電効率が良い
  • コンバインドサイクル発電など、以前よりも発電効率が更に良い火力発電が誕生している
  • 燃料を調整することで発電量を容易に調整できる
  • 万が一事故が発生しても、局所的な被害に留まる

デメリット・短所・課題・問題点

今度は逆にデメリット・短所を箇条書きにしてまとめてみました。地球温暖化が問題視されていますが、火力発電では多くの二酸化炭素を排出してしまうという問題点があります。近年では技術の進歩により改善されてきていますが、それでもまだかなりの量を排出してしまっており、なかなか難しいところではあります。

  • 大量の化石燃料を必要とする
  • 円安になると収益が悪化する
  • 地球温暖化の原因である二酸化炭素を多量に排出する
  • 大気汚染の原因となり得る硫黄酸化物や窒素酸化物を排出する

推進派と反対派

どのようなモノやサービスにも、メリットとデメリット、推進派と反対派が存在しますが、火力発電関しては既に世界的に主力の発電方法として活用されていることもあり、新しく火力発電所を作ることに反対しているというケースは稀です。

ポイントとなってくるのはやはりデメリットの項目かと思います。地球温暖化に対する対策として「二酸化炭素の排出量削減」がよく謳われていますが、火力発電はどうしても火を使うため、全くゼロにするということは不可能なのです。

それでも近年の技術の進歩の成果もあり、新しい天然ガス(LNG)などを燃料として使うことによって、以前よりも二酸化炭素の排出量が少なくなるようになってきています。これからもしばらくは火力発電が中心となっていくという流れは変わらないと思いますので、更なる二酸化炭素排出量削減に期待したいとことです。

推進派の意見

●●「火力発電は環境に悪い」というイメージが非常に強くなっていますが、その理由はやはり二酸化炭素や硫黄化合物、そして窒素酸化物が考えられています。

特に、かつては主要燃料とされていた石炭は、発電効率が悪いことと硫黄酸化物や窒素酸化物の発生が多いことで減少していましたが、コンバインドサイクル発電により、発電効率の向上並びに二酸化炭素排出量が削減でき、今では火力発電所の主流となっています。

火力発電所が良いという点は、上記以外に廃炉作業が非常に容易なことです。そもそも、内燃機関やガスタービンは原子力発電とは異なり、放射性廃棄物になりません。また、撤去した金属材料については再度溶鉱炉で溶解して、金属材料として生まれ変わります。

その他、石炭の埋蔵量は、石油や天然ガスよりも未だ多く、発電効率を重視した場合、長い期間利用でき安全性の高いものとなります。これらの点から火力発電は、経済性・安全性・環境配慮といったことから賛成するべき、発電方法と考えます。

●●火力発電は今でも使える発電方法だと思います。火力発電は化石燃料を使うので、世界の情勢にかなり左右されるというリスクはあるのですが、確実な発電技術なので残すべきだと思っています。様々な発電方法を確保するという点でも賛成です。

石油・石炭などの従来型の燃料を使うというよりも、メタンハイドレードなどの天然ガス系の燃料を使うことで、従来の技術の延長線上で発電をすることができるため、火力発電はこれからも続けるべき発電方法であると思っています。

●●私は中部電力のエリアに住んでいます。幸いにも中部電力は電力が足りない状況にはなっておらず、浜岡原発を止めても火力発電で十分まかなえております。愛知県や三重県にはたくさんの火力発電があり、現在はフルに動いています。特に愛知や三重は日本を代表する中京工業地帯ですので、電力は大量に消費します。

電気の供給がなかったら経済活動がとまってしまいます。だからこそ今後もこの火力発電にがんばってもらうしかないのです。原発は反対ですが火力発電は賛成です。日本の原発が建っている敷地に新しく火力発電を建設すればいいと思います。

中立的な意見

●●火力発電のメリットとしては、発電効率の良さがまず挙げられます。火力発電は石油などの燃料を燃やして水を沸かせて水蒸気を発生させ、これによってタービンを回して発電するという仕組みです。

つまり、燃料と水があれば発電可能なとてもシンプルな発電方法であり、古くから行われているにもかかわらず、現在でも主要となる発電方法です。燃料となる石油や天然ガスは多くは輸入に頼っていますが、安定供給されている現在では、安全で環境にもやさしい発電方法です。

季節や日中の時間によって必要な電力量は常に揺れ動きますが、火力発電の場合、燃料を簡単に調節するだけで発電量をコントロールできます。燃料は石油や天然ガスですから、原子力発電のような危険な廃棄物を排出することもありません。

発電所の設置場所も、原子力発電や水力発電のように制約が大きくありません。風力発電や太陽光発電は火力発電が二酸化炭素を排出するのに比べればクリーンではありますが、発電量が天候などに大きく左右されるというデメリットもあります。

二酸化炭素の排出量をより少なくする技術の開発を進めることで、より一層の火力発電の発展を期待します。

●●火力発電は昔からある発電方法で、原発などに比べるとリスクが低いのが現実です。しかし、燃料費用がかかってしまうところも出てきますので、どうしても火力発電だけに頼ることができないといったところでしょうか。

現在は価格が安定して、石油石炭の価格が安く収まっていますが、こちらが高くなってくると、火力発電は電力を賄い切れないくらいの莫大なコストがかかってしまう状態になってきます。

さらに、環境問題に関しても注意が必要です。ものを燃やすということは、二酸化炭素などの有害な物質が出るということです。

今までの原発が動いているときは、火力発電の問題があまり見えませんでしたが、現在はコストや環境問題が見えてきてしまいます。

●●2011年に福島第一原発で発生したあの出来事がなければ、原子力発電が火力発電に代わって日本のエネルギー供給の主人公になると思っていましたが、あれから数年が経つ今の現状を見ていると、やはりまだまだ火力発電は必要だなと感じます。

原子力発電が使えない以上、これまで原子力発電に頼っていた部分まで他の発電方式でまかなわなくてはならず、そう考えると発電量の多い火力発電にこれまで同様頑張ってもらうしかありません。再生可能エネルギーにも期待はしていますが、発電量や発電効率を考えると、20年以上は火力発電が主人公であり続けるような気がします。

●●現在の日本においては、比較的安全な発電方法ということで、今は賛成です。ただ、今後技術が発達し、これにとってかわる発電方法が研究されて欲しいし、開発されれば(安全である限り)それをメインに使って欲しい気持ちはあります。

地球温暖化か進めば、夏の電気使用量がもっと上がると思います。必死に節電しましょうと叫んでも、多くの人が熱中症で亡くなってしまうのでは、やはり電気を生産しないわけにはいきません。

これではいたちごっこになってしまうので、今は火力発電でも止むを得ないと思いますが、近未来のうちに新しい発電方法が開発されるいいなと思います。

●●日本では国民が使用している電力の半分以上を火力発電に頼っています。太陽光発電水力発電風力発電などの自然エネルギーによる発電とは異なり、安定した電力を供給することができます。

しかし、二酸化炭素を排出してしまうので地球の温暖化が進んでしまいます。燃料が高騰すると電気代も値上げされます。火力発電のメリットとデメリットの内容も同じくらいなので、発電所を増やさず減らさずがちょうど良いのではないでしょうか。

反対派の意見

●●火力発電は安定した電力を供給するのには最適でしょうが、化石燃料を大量に燃やすため、大量の二酸化炭素を排出します。二酸化炭素の増加は地球温暖化に寄与します。地球の温度が2,3度上がると気象災害が増えてくると言われています。

またさらに地球の温度が上がると環境が変わってきてしまうようですし、低地にある地方は水没してしまう恐れが出てきます。地球温暖化が進むと、とても人が住める環境ではなくなってしまうと言われています。

火力発電の効率化が進み、二酸化炭素の排出量が少なくなってきているようですが、それでも化石燃料を燃やすことには変わりはないのです。このことは火力発電の宿命でもあります。

これ以上、火力発電に依存するのは地球温暖化を早めることにもなります。地球温暖化を今以上進めないためにも火力発電に反対です。

●●火力発電には反対です。なぜなら、火力発電は環境に悪いからです。日本はCo2削減のために京都議定書などでも取り決めをしていたのに、なぜ火力発電のような二酸化炭素を大量に出す発電方法をやめないのか不思議に思います。

もちろん、火力発電は投資する費用の割には発電の割合が大きく、コストパフォーマンスがよいという点はあるかと思いますが、天然ガスや石炭、石油などの天然資源には限りがあります。これらをたくさん使ってしまうのは、今現在のことしか考えていない行為だと思います。

そして、二酸化炭素が出れば、地球の温暖化にもつながるし、環境には非常によくないことです。二酸化炭素のほかにも、資源を燃やすことで空気を汚染する物質がたくさん吐き出されますし、火力発電所が近くにある場所には絶対に住みたいとは思いません。

また、近くに住んでいる人にとっては空気汚染や火事などの事故もとても心配だと思います。環境や周囲の住人にも安心できる発電ではないため、火力発電については反対です。

●●火力発電は地球温暖化を加速させてしまう恐れがあるため、あまり稼働させたくない発電所の一つでもあります。原子力は一度の事故での影響度は大きいのですが火力発電は地球規模で自然を破壊する可能性を秘めた発電方法なのです。

だから、火力発電所はこれ以上作ってもらいたくないし、できるだけ稼働させないか代替エネルギーの開発を急務としてもらいたいと思っています。もし地球温暖化が進めば、それこそ取り返しのつかない事態に陥ってしまうからです。

火力発電所の一覧

当サイトでは火力発電の仕組みとメリットデメリットを取り上げておりますが、次にご紹介するサイトでは日本全国にある火力発電所の一覧をご覧頂けます。日本における主力の発電方法ですので、発電所の数も他の発電方法と比べると非常に多く、また規模の大きなところが多いという点も特徴的です。
火力発電の概要と日本の火力発電所一覧(新しいページで開きます)