風力発電

更新日:2017年7月16日

太陽光発電と並んで環境に優しいと言われている方法です。地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出せずに電気を作れます。とても大きな風車を建てて、自然の風の力を利用して風車を回すという仕組みです。

発電の仕組み

紙でできたおもちゃの風車に息を吹きかけると回転するのと同じように、巨大な風車を作って自然の風を受けて風車を回し、発電するという仕組みです。太陽光発電や水力発電と同じく、再生可能エネルギーを利用しているので環境に優しいです。

環境に優しい上、事故が起こりにくく、何かとリスクの少ない発電方法と言うことができますが、風という自然の力を利用するため、電気需要に応じた発電量の調整が難しいほか、地震によって発電が停止しやすいという特徴もあります。

メリット・長所

風力発電のメリット・長所を箇条書きにしてまとめてみました。とても環境に優しい再生可能エネルギーなので、将来的には太陽光発電と同様に世界的に広く普及していくのではないかと思います。

特に人が住んでいない広大な土地があり、そして一定以上の風を受けることができる場所に適しています。

  • 再生可能エネルギーを利用しているので、外部からの影響を受けにくい
  • 冷却水を必要としない
  • 風が吹けばいつでも24時間発電できる
  • 発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しない
  • 酸性雨や光化学スモッグなどといった大気汚染の原因となる酸化物を排出しない
  • 陸地だけではなく海上に風車を設置することもできる(洋上風力発電)

デメリット・短所・課題・問題点

今度は逆にデメリット・短所を箇条書きにしてまとめてみました。自然への影響はあまりないのですが、肝心の発電量が問題点として挙げられます。風の強弱を調整することができないため、どうしても安定性に欠けてしまうのです。

また、台風のように風が強すぎると今度は耐久性の問題が発生してしまいます。

  • 風速によって発電量が影響される
  • 落雷による故障のリスクがある
  • 地震で発電停止することが多い
  • 風車のブレード部分に鳥が巻き込まれてしまうことがある
  • 風車から低周波音や機械音が発生し、近隣に騒音問題を起こすことがある

推進派と反対派

現在最も注目を集めている発電方式といっても過言ではない風力発電。その理由はメリットの項目にもある通り、枯渇の心配がないエネルギー(風)を使い、地球環境にもとても優しい再生可能エネルギーであるという点が主となります。

ただし、課題の一つに設置場所が挙げられます。人が住んでいる場所の近くに発電機を設置した場合、騒音や低周波振動が原因で、人への健康被害の影響が発生するといわれています。

元々人が住む場所の近くには建設するべきではないのですが、近年ではこのような課題から、海上に建設するという例も増えてきています。

推進派の意見

●●日本国内では、大陸からの偏西風により風力発電に適していると考え、発電所の設置について賛成します。そもそも、風力発電については、地球自体に生じる気圧差が影響しており、日本はオセアニア大陸や太平洋に挟まれ、年間を通して風が吹いています。

地形的には平地および山岳地帯があるため、風力発電についてはある程度安定した発電効率を維持することが出来ます。

実際のところ、曇り空で発電効率が低下する太陽光発電よりは安定した電力を確保でき、台風といった自然界が持つ膨大なエネルギーを電気エネルギーへ変換すれば、自然エネルギーの有効活用が出来ます。

そもそも、小さな風力発電所であれ、風さえあれば発電が可能であり、LED電球なら点灯は可能です。また、夜間の発電が全く出来ない太陽光発電よりも風力発電の方が非常に安定性の高い発電方法になります。

今ではカーボン繊維により、風力発電所のプロペラが軽量化出来るため、発電効率の向上が期待されます。太陽光発電とは異なり、家庭でも安価に導入出来る再生可能エネルギーと考えます。夜間なら、トイレの電灯や足元の灯りくらいは簡単に確保出来ます。

●●風力発電に全面的に賛成です。自然エネルギーを利用した風力発電はとてもクリーンなイメージがあるからです。現在の電力供給は原子力発電に頼りがちですが、危険な事故が起こる可能性や処分方法が決められていない使用済み核燃料など、問題を多く抱えています。

電力は日常生活に欠かせないものです。現代の人々は電力に支えられている便利な日常から、昔の電力を利用していなかった時代に戻ることは考えられないと思います。将来にむけて、持続あるクリーンな電力発電を考える時期にきていると感じています。

現代社会に生きる私たちには今の生活を維持するだけでなく、将来の子供たちに、安全で豊かな地球を残し、生活を約束するという義務があると私は考えます。

風力発電はそんな生活を実現するために最適な電力発電だと思います。風の吹くところであれば、どこでも発電できるのも魅力です。海上や山頂でも風がふけば発電ができるのです。国土の狭い日本には適していると考えます。今以上に風力発電の開発が進むことを願っています。

●●2011年に発生し、現在も収束の様子が見えない福島第一原発の事故。いくら安全対策を取っていても、その想定を上回る事態が発生した場合、周辺地域に非常に大きなダメージを与えてしまうということが分かりました。

このようなリスクの視点から見ると、風力発電は良いのではないかと思っています。同じ再生可能エネルギーの中でも、水力発電はもうこれ以上ダムを造れるとは思えませんし、バイオマス発電も結局は火力発電と似たようなものですし、地熱はコストパフォーマンスがよくありません。私はこれから風力発電と太陽光発電に注力すべきだと思います。

中立的な意見

●●風力発電は発電量が少ないというデメリットはありますが、風のみの力で発電でき、一つ一つの施設が小さいというのは大きなメリットだと思います。

しかし、案外注目されない問題点があります。以前、風力発電機がうちの近くに建設されることになり、大賛成したのですが、完成してみると発電時のモーターの高周波音や風切音などの騒音が結構目立ちました。

やはり、住宅地に近い場所に建設するのは問題があるのですが、逆に言えばデメリットはそれぐらいで、そこさえクリアできれば、コストや発電量以外の問題はなくなります。

風力発電に賛成できる条件としては、近隣に住宅がなく、なおかつ広い風通しの良い土地が使える場所、さらに風通しがよく海風、山風が当たる場所となります。

以上を満たせる場所としては、少々コストは高いかもしれませんが、山の上や海上の浮きプラットフォームに建てるなどすれば、公園や海岸など、遠くから見て楽しめるとても良い観光スポットになるのではないでしょうか。

●●風の力を利用して電気を作ります。誰でも一度はテレビや映画で風を受けて回転している風車を見たことがあると思いますが、あれは電気を作っているのです。一番の特徴は環境にやさしいクリーンエネルギーであることです。発電をするのに石油やウランが必要になるわけでもないし、有害物質を出すわけでもありません。

しかし、風力発電はできる環境がとても限られています。一日中風が吹いているような場所で行わないと意味がありません。発電量自体もごくわずかです。私の意見としては、ちょうどいい強さの風がよく吹いていて土地の広い国には積極的に導入してほしいと思っています。

●●風力発電所は風車から出る低周波が地域に悪影響を与える、という記事を読んだ事があります。この様な副作用があっては安心して風力発電所の建設や設置を認める訳にはいかないでしょう。人体に影響のない形で発電出来るのであれば、都市部への設置も考えても良いと思います。

しかしながら、風車を回せるほどの大きな風を得られる場所が都市部ではどの程度あるのでしょうか。それを考えると都市部では風力発電は向いていないという事になりそうです。人里離れた場所でなくても発電できる方法を確立すれば、今の電力不足を回避出来ると思います。

●●ヨーロッパで風力発電が普及しているのに対して、日本の立ち遅れを指摘する声がありますが、そこからは国土条件を考慮することが抜け落ちております。平原の割合が大きい欧州に対して、わが国の地形は複雑です。複雑な地形によって、風は一方向から吹くばかりでなく、多くの乱流成分を含みます。

この乱流成分によってブレードなどの回転系が損傷を受け、稼働停止に追い込まれた風力発電施設が現実に存在します。こうしたことから、地上での風力発電は日本には不向きであると言えましょう。

●●風力発電では風が強ければ強いほど発電量も増えると思っていました。しかし、いろいろ調べてみるとそうではなかったのです。風車には耐えられる回転速度がありそれを超えてしまうと、風車や発電機が損傷、焼損してしまうそうなのです。

風が強くて回転数が上がればと思っていましたが、そうではない事を知り、風力発電は今のベースとなっている各発電方式の代替案としてはあまり向いていない発電方法なのだなと感じました。自然のエネルギーを使ってもっと効率よく大きな電力を得られるような発電方法はないのでしょうか。

反対派の意見

●●風力発電は人間にとっても自然動物にとっても、大きなリスクを抱えている発電方法です。

  • 風力発電機を設置したものの風車が回らない
  • 風力発電ができてから体調を崩した
  • 騒音被害に遭っている

などの苦情は枚挙にいとまがありません。自然エネルギーを用いた発電方法で、これほどの苦情が出ているのは風力発電だけだと思います。風力発電は人々の生活にヒビを入れる可能性が高い発電方法なのです。

また、巨大な風車は自然の動物にとっても脅威です。事実、風車に激突して鳥類が死亡するという事故は頻発しており、自然に優しいと言っていながら、実際には自然動物への脅威となっている実態は見逃すことはできません。

他にも、一度建てた風車は常にメンテナンスが必要となるので、それだけの維持費用がかかります。当然、それは今の子どもたちの世代が払っていく負債として残っていくのです。

はたしてこれが未来のためになるでしょうか?これらの現実を見る限り、風力発電には決して賛同できません。

●●日本の風力発電には反対です。なぜなら、風力発電は日本の気候には合っていないので、費用の割に合わないからです。ヨーロッパであれば、偏西風が吹いてたくさん発電ができます。

しかし、日本は大きな風が吹くと言えば台風の時ぐらいなもので、常に一定のいい風が吹かないため安定した発電ができません。それなのに、風力発電の機械を動かすためにお金がかかり、とてもコストパフォーマンスは悪いと言えると思います。

また、風車を置く場所についても、ヨーロッパであれば広大な敷地に間隔をほどよくおいて、設置することができますが、日本の場合はそのような土地もなかなかないように思います。さらに、その土地に一定の風が吹かないといけないわけですから、そのような場所を確保するのは難しいといえます。

自然を利用した風力発電は環境的には空気を汚すことも、体に害もないので、ぜひ取り入れたいところですが、残念ながら日本には不向きなので、風力発電については反対です。

●●自分は風力発電には反対です。理由は、

  • 発電量が安定しない
  • 風が吹いていない土地には建てれない
  • 風車のブレード部分に鳥が巻き込まれてしまう
  • 風車から低周波音や機械音で周囲に騒音を与える可能性がある
  • 台風に耐えれる風車を作ろうと思ったらコストが上がってしまう
  • 地震によって発電が停止しやすい

などが挙げられます。これだけの問題点があり、その割合に発電量が少ないとなれば、風力発電所を建てる必要はあるのかと考えさせられます。

地球温暖化と叫ばれている昨今には、二酸化炭素の出さなくてよく、光化学スモッグや酸性雨といった大気汚染の原因となる酸化物を排出しないので環境には良いと思いますが、安定的に発電できないと意味がありません。

ヨーロッパでは普及しているようですが、広い土地があってのものですから、日本のように複雑な地形をしていると、一方的な風の吹き方をするのでなかなか難しいと思います。

陸上ではなく海上に風車を設置する「洋上風力発電」も、経費は多額になるようで、こちらもなかなか難しいそうです。

風力発電所の一覧

当サイトでは風力発電の仕組みとメリットデメリットをご紹介しておりますが、以下のサイトでは日本にある風力発電所やウインドファームを都道府県別にまとめております。

まだまだ数は少ないですが、海岸線の長い日本の地形を利用して、これから増えていくことが予想されています。
風力発電の概要と日本の風力発電所一覧(新しいページで開きます)